「マイクロブタ」
近年、その愛らしい姿と飼育のしやすさから人気上昇中のペットです。
SNSやメディアでも話題となり、マイクロブタと暮らす生活に憧れる人も多いのではないでしょうか?
しかし、可愛いマイクロブタとの生活は、想像とは違う現実が待ち受けていることも…。
「マイクロブタを飼って後悔した」
「思っていたよりも大変だった」
そんな声も耳にすることがあります。
私もマイクロブタについてはかなり興味があったため、専門家の情報や実際の飼い主の体験談などを徹底的に調べてみました!
この記事では「マイクロブタ 後悔」と検索する人が知りたい情報、マイクロブタを飼育する上で知っておくべきメリット・デメリットから飼育に必要な知識まで、詳しく解説していきます。
マイクロブタとの生活を始める前に、この記事で正しい知識を身につけて、後悔のない選択をしましょう。
マイクロブタってどんな動物?
マイクロブタは、その名の通り小型のブタです。
一般的なブタは100kg〜300kgまで成長しますが、マイクロブタは品種改良によって小型化され、成体でも体重20kg〜40kgほどにしかならないと言われています 。
これは実に中型犬〜大型犬ほどのサイズ感。
マンションなどでも飼育しやすいことが人気の理由の一つです。
また、マイクロブタの寿命は10年〜15年とされています 。
犬や猫などのポピュラーなペットとさほど変わりはありません。
どの動物にも言えることですが、特に寿命が長い分、最後までしっかりお世話する心構えは必ず必要になります。
マイクロブタの性格
マイクロブタは、人懐っこく甘えん坊な性格の子が多いです 。
飼い主の膝の上でくつろいだり、猫や犬のようにおもちゃで遊ぶ姿も見られます。
知能も高く、犬と比較されるほど賢いと言われています 。
トレーニング次第では、簡単な芸を覚えることも可能です。
マイクロブタは感情表現も豊かです。
嬉しい時には笑っているように見えたり、しっぽを振ったり、耳をパタパタと動かしたりします。
また、「ブッブッ」と小さく鳴いたり、時には大声で鳴いたりして、鳴き声でも感情を表現します。
マイクロブタの種類
マイクロブタには、大きく分けて2つの種類があります 。
ポットベリー種: ベトナム原産の品種で、日本では最も一般的なマイクロブタです。コロコロとした体型と豊富なカラーバリエーションが特徴です。
イギリス種: イギリス原産の品種で、日本では比較的珍しい品種です。スリムで体高が高く、顔立ちや体つきもシュッとしています。身体能力が高いと言われています。
マイクロブタの色と模様
マイクロブタは、カラーバリエーションが豊富なのも魅力の一つです 。
白、黒、茶、ピンクなどのほか、白ブチ模様やクリームブチ模様、キャラメル、ジンジャー、牛柄など、様々な色のマイクロブタがいます。
マイクロブタの知能
マイクロブタは非常に賢い動物です。
なんと3歳児程度の知能があると言われており 、人の顔を見分けることもできます。
また、記憶力も優れており、人のニオイを長期間記憶することができます 。
鼻も利くとは驚きですよね。
マイクロブタを飼うメリット
マイクロブタを飼育するメリットは、以下の点が挙げられます。
まあとにかく一番のメリットは「かわいい」ということですよね。
飼う人もそれが理由で飼っているはずです。
マイクロブタを飼うデメリットは?
マイクロブタを飼うデメリットとして、以下のような点が挙げられます。
予想以上に大きくなることも
マイクロブタは小型のブタですが、個体差があり、40kgを超えて大きくなる可能性もあります 。
「マイクロブタ=小さい」と安易に考えてしまうと、いざ飼育を始めてから「こんなはずじゃなかった…」と後悔することに繋がることも。
お迎えする際は、必ずブリーダーに成体のサイズをよく確認するようにしましょう。
医療費が高額になる可能性がある
マイクロブタは、エキゾチックアニマルに分類されるため、診察できる動物病院が限られています 。
また、ペット保険に加入できないため、病気や怪我の際には高額な医療費がかかる可能性があります。
家畜としての届け出が必要
ペットとして家庭に迎えるミニブタ・マイクロブタは、家畜伝染病予防法の関係で”家畜”として、都道府県の家畜衛生保健所に届け出をする必要があります。
さらに年に1回、簡単な定期報告書の提出も必要です。
飼育スペースの確保が必要
マイクロブタは、ある程度の広さのある飼育スペースが必要です。
運動不足にならないよう、室内で自由に動き回れるスペースを確保しましょう。
また、マイクロブタは好奇心旺盛で、いたずら好きなので、誤飲や怪我に注意が必要です。
電気コードや小さな物は片付け、家具の角にはコーナーカバーを取り付けるなど、安全な環境を整えましょう。
温度管理に注意が必要
マイクロブタは、寒さにも暑さにも弱いため、室温管理には注意が必要です。
夏は涼しい場所を確保し、冬は暖房器具などを用いて、適切な室温を保つようにしましょう。
ブタは毛が少なく、体脂肪も少ないため、寒さに弱い動物です。
特に子ブタは注意が必要です。
また、汗をかいて体温調節をすることが難しいため、暑さにも弱いです。
そのため、温度管理がとても大切です。
鳴き声が大きい時もある
マイクロブタは、一般的に静かな動物ですが、興奮したり、嫌なことがあると大きな声で鳴くことがあります。
また、驚いたり嫌な目にあったりしたときは、大音量で「ピギー!」「ブギャー!」などと鳴き叫ぶこともあります。
ご近所トラブルに発展する恐れがあるため、騒音トラブルへの対策はしておきましょう。
集合住宅などで飼育する場合は、防音対策も検討する必要があるでしょう。
長時間の一人飼いはNG
マイクロブタは、群れで生活する習性があるため、長時間一人にするとストレスを感じてしまいます。
日中、家を空けることが多い場合は、マイクロブタの飼育は難しいかもしれません。
破壊行動
マイクロブタは、ストレスを感じると、壁や家具を破壊するなどの問題行動を起こすことがあります。
特に、角や平面を齧る行動が多いようです。
また、キッチンカウンターに上がって食べ物を盗み食いしたり、ゴミ箱を漁ったりするいたずらをされる可能性もなりますね。
繊細でストレスに弱い
マイクロブタは、環境の変化やストレスに敏感な動物です。
飼育環境や飼い主との関係に問題があると、食欲不振、下痢、皮膚病などの症状が現れることがあります。
もちろん、体調が優れない場合は病院に連れて行かなくてはなりません。
マイクロブタの値段相場はいくら?
マイクロブタの価格は、その色や月齢、体重などによって異なりますが、一般的には20万円〜40万円ほどが相場です。
特に、月齢が若く体重が軽い個体ほど高値で取引される傾向があります。
費用項目 | 金額 |
---|---|
マイクロブタ購入費 | 20万円~40万円 |
飼育ケージ | 1万円~3万円 |
トイレ、トイレシート | 5,000円~1万円 |
食器 | 1,000円~3,000円 |
寝具 | 1,000円~5,000円 |
爪切り、ブラシなど | 5,000円~1万円 |
エサ代 | 月5,000円~1万円 |
医療費 | 年1万円~数万円 |
*上記はあくまで目安となります。
マイクロブタの購入場所
マイクロブタは、一般的なペットショップではほとんど販売されていません。
以下の場所で入手することができます。
悪質なブリーダーの見分け方
マイクロブタの人気が高まるにつれ、悪質なブリーダーも増えています。
以下のような特徴があるブリーダーは、避けた方が良いでしょう。
生き物を商品としか思っていない無責任なブリーダーからは絶対に引き取らないようにしましょうね。
マイクロブタって正直臭う?
ブタと聞くと「臭い」というイメージを持つ人もいるかもしれません。
しかし、マイクロブタは犬や猫と比べて、実は体臭が少ない動物です。
また「ブタは綺麗好き」って話、聞いたことはありませんか?
これはまさにその通りで、トイレのしつけもできるため 、室内で飼育しても臭いはほとんど気になりません。
マイクロブタって懐くの?
マイクロブタは、人懐っこく甘えん坊な性格なので、飼い主によく懐きます。
スキンシップをたくさんとることで、より深い絆を育むことができるでしょう。
というか、むしろマイクロブタは、飼い主の愛情にとても敏感です。
愛情をかけて育てれば、とても懐いてくれます。
マイクロブタの飼育に必要な知識
マイクロブタを飼育する上で、必要な知識をまとめました。
飼育環境
マイクロブタは、室内での飼育が推奨されています。
十分な広さのある飼育スペースを確保し、温度管理、衛生管理 にも気を配りましょう。
トイレトレーニング
マイクロブタは、知能が高く、比較的簡単にトイレを覚えます。
トイレの場所を決め、排泄したら褒めてあげることを繰り返すことで、トイレトレーニングは成功しやすいでしょう。
しつけ
マイクロブタは、賢い動物なので、しつけをすることも可能です。
「おすわり」や「待て」など、基本的なコマンドを覚えさせることができます。
しかし、マイクロブタは人の行動をよく観察しているので、甘やかしすぎるとわがままになってしまうこともあるので注意が必要です。
マイクロブタは、自分がした悪い行動が原因で飼い主が怒ったり悲しんだりすると、それを学習してしまいます。
例えば、噛むことで餌をもらえると学習したり、大声で鳴くことで構ってもらえると学習したりする可能性があります。
そのため、マイクロブタのしつけには、一貫性と忍耐が必要です。
食事
マイクロブタの主食は、専用のペレットです。
その他、野菜や果物を与えることもできますが 、肥満にならないよう、量には注意が必要です。
ドッグフードなど、犬用の食べ物は与えないようにしましょう 。
運動
マイクロブタは、運動不足になるとストレスをためてしまうため、適度な運動が必要です。
室内で遊ばせる場合は、おもちゃを使ったり、隠れんぼをしたりして、運動不足を解消しましょう。
散歩は、豚熱などの感染症のリスクがあるため、必ずしも必要ではありません。
散歩させる場合は、人通りの少ない時間帯を選び、リードを必ずつけるようにしましょう。
野生動物が生息する場所やイノシシの出没する山には連れて行かないようにしましょう。
また、動物の排泄物に近寄ったり、木の実や野草を拾い食いさせたりしないように注意が必要です。
健康管理
マイクロブタは、豚熱や疥癬ダニなどの感染症にかかりやすい動物です。
定期的なワクチン接種や健康チェックを行い、健康管理に努めましょう。
また、マイクロブタはストレスを感じやすい動物なので、飼育環境に気を配り、ストレスを軽減してあげることも大切です。
避妊・去勢
マイクロブタは、繁殖を望まない場合は、避妊・去勢手術をすることを検討しましょう。
避妊・去勢手術をすることで、発情期における問題行動や生殖器系の病気を予防することができます。
マイクロブタの飼育に関する専門家の意見
マイクロブタの飼育について、mipigのブリーダーは、以下のような意見を述べています 。
・ブタさんを長い時間1匹にさせてしまう方はお迎えには向いていません。
・広い飼育スペースを用意できない方はお迎えには向いていません。
・養豚場の近くに住んでいる方はお迎えには向いていません。
・安定していない方(仕事環境、精神状態、健康状態、経済状況など)は、お迎えには向いていません。
実際にマイクロブタを飼っている人の体験談
実際にマイクロブタを飼育している方の体験談を紹介します。
・ある飼い主の方は、マイクロブタと暮らすことで、生活リズムが安定したと語っています 。マイクロブタの世話をするために、早寝早起きになり、規則正しい生活を送るようになったそうです。
・別の飼い主の方は、マイクロブタは予想以上に賢く、いたずら好きだったと語っています 。家具や壁を齧ったり、食べ物を盗み食いしたりするなど、様々ないたずらをされたそうです。
・また、マイクロブタは甘えん坊で、常に飼い主のそばにいたがったという体験談もあります 。飼い主が家事をしている時も、足元でじっと見つめたり、膝の上に乗ってきたりしたそうです。
・ある飼い主の方は、マイクロブタを連れてキャンプに行ったことがあるそうです 。マイクロブタは車での移動にもすぐに慣れ、キャンプ場でも楽しそうに過ごしていたそうです。
まずはマイクロブタカフェに行ってみるのがオススメ!
マイクロブタと触れ合いたいけど、飼育するのは難しいという方は、マイクロブタカフェを訪れてみてはいかがでしょうか?
マイクロブタカフェでは、様々な種類のマイクロブタと触れ合うことができます。
マイクロブタの性格や飼育方法について、スタッフから詳しく話を聞くこともできます。
また、マイクロブタカフェの中には、ブタの販売を行っているところもあります。
まとめ|マイクロブタとの生活を始める前に
この記事では、「マイクロブタ 後悔」と検索する人が知りたい情報、マイクロブタを飼育する上で知っておくべきメリット・デメリットから飼育に必要な知識までを紹介しました。
マイクロブタは、愛らしい姿と人懐っこい性格で、私たちを癒してくれる素晴らしいペットです。
しかし、飼育には費用 やスペース 、時間 など、多くの責任が伴います。
安易な気持ちで お迎えするのではなく、マイクロブタの飼育についてしっかりと理解した上で、家族に迎えるようにしましょう。
マイクロブタとの生活は、喜びと癒しをもたらしてくれると同時に、予想外の挑戦や困難に直面することもあるでしょう。
この記事で紹介した情報が、マイクロブタとの生活を検討する上で、少しでも参考になれば幸いです。
より詳しい情報を知りたい方は、mipigのウェブサイトや、信頼できるブリーダーに問い合わせてみましょう。
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