この記事では年少リングについての概要や意味、また由来などについて解説していきます。
さらに「年少リングが入っていたら確実に過去に犯罪歴があるのかどうか」についても考察していきますね。
年少リングの意味と由来 – 少年院発祥の刺青文化
年少リングとは、主に左手の薬指に指輪の形に見えるように入れた刺青のことを指します。
薬指に入れる理由としては、心臓に近いからと言われています。
しかし、薬指以外にも、人差し指に入っているパターン、また親指の付け根あたりに3つの点(三つ星)を入れた年少リングも存在します。
元々は少年院に入った非行少年たちの間で流行した文化で、同じ過ちを繰り返さないという意味が込められていたようです。
さらにもっと大昔に遡ると、少年院では規則違反や喧嘩をした者に対する制裁として、針と墨を使って刺青を入れさせられることがあったという噂がありました。
そうしたことから、年少リングは犯罪の過去を持つ者同士が仲間意識を確認し合うシンボルにもなったようです。
しかし、現代の少年院ではそのようなことがもちろん行われていません。
つまり現代の人たちの中で年少リングを入れている人というのは、自分の意志で入れていることになります。
なぜ、わざわざそんなものを入れるのかというと…
単にファッションというのもあると思いますし、自分が不良であるということをアピールすることで、周りを威嚇するといった目的もあるでしょう。
年少リングが入っていたら確実に逮捕歴あり?
「友人や彼氏(彼女)に年少リングが入っていた…」
と悩んでいる人をたまに見かけます。
そういった方が何を一番気にしているのかと言うと、その相手が過去に犯罪歴(逮捕歴)があるかどうかということです。
しかし、年少リングが入っていたからといって確実に犯罪歴や少年院に入っていた過去があるというわけではありません。
前述の通り、年少リングは個人の意志で入れるものです。
なので犯罪歴がなくても若気の至りで入れてしまう人もいると思いますし、逆に少年院に入った経験があっても、年少リングがない人ももちろんたくさんいます。
確かに、仲の良い人に年少リングが入っていたらちょっと気にはなりますが…若い頃に周りの人たちとノリで入れてしまった場合も大いにありますので、単純に犯罪歴と結び付けられるようなものでもないでしょう。
年少リングの種類について
次に年少リングの種類について解説していきます。
三つ星タイプ
三つ星の年少リングは、左手の手の甲の親指と人差し指の付け根あたりに入れる3つの点の刺青のことです。
これは少年院や刑務所で知り合った仲間との絆を示すものでした。
星の数が増えるごとに、より深い絆を意味するとされています。
人差し指に入れるタイプ
人差し指に三つ星を入れるパターンも存在します。
人差し指に入れる理由は…あまりよくわかっていません。
特に深い意味はなく、単なるファッションとして入れている可能性も高いです。
中指に入れるタイプ
最近では中指に入れる人もいます。
しかし、中指は不謹慎な意味もあるため、本来の意味とはかけ離れたものとなります。
右手に入れるタイプ
年少リングは、通常左手に入れますが、一部で右手に入れる人もいるようです。
右手に入れる理由もよくわかりません。
左利きの人が右手に入れやすいから、というのはあるかもしれませんが。
年少リングを入れるのはどんな人?
次に、年少リングは具体的にどんな人が入れているのかについて解説します。
不良、または不良カルチャーに憧れている人
元々、年少リングは少年院に入った経験のある人たちが入れていたものでしたが、現代では不良の象徴として入れている側面が大きいです。
なので、自分自身が不良であることをアピールするために入れている人がほとんどかと思います。
または、実際に自分が不良でなくても、不良文化に憧れを持つ人が年少リングを入れることで自身の何かしらの欲求を満たしているのだと推測します。
女性でも年少リングを入れている人はいる?
最近では女性の間でも年少リングを入れている子がいるようです。
ファッションの意味合いだけでなく、自分を守るという目的で入れている人もいるのだとか。
確かに女性で年少リングが入っていたらまずナメられることはなさそうですよね。
年少リングの入れ方
あまり解説しない方が良いかもしれませんが、一応、年少リングの入れ方も紹介します。
年少リングは主に安全ピンの針の先にボールペンのインクを染み込ませて描くのが一般的でした。
専門の刺青店に頼むのは高額な費用がかかるため、自分たちで手作業で入れていたようです。
しかし、不衛生な方法で入れると化膿や感染症などのリスクがあります。
年少リングについてのまとめ
以下、まとめです。
年少リングを入れる、入れないは個人の自由ではありますが、正直なところメリットよりもデメリットの方が大きいです。
入れる際に化膿してしまうリスク、社会的に信用を落としてしまうリスク、将来後悔するリスク、など。
また、後悔したときに消すのもまた一苦労です。
ただ、若気の至りとして入れてしまった人も多いと思うので、年少リングが入っているからといって確実に犯罪歴があるわけではなく、極端に色眼鏡で見るのはよくないでしょう。